こよみと健康についての連載始めます
2024.01.30 こよみと健康
こんにちは。寒い日が続いていますね。
ご縁があってこちらで記事を書かせていただくことになった薬剤師で国際中医専門員の飯沼と申します。国際中医専門員とは中医学(主に漢方薬)の知識を持つ専門家であることを認める資格です。これから1か月に2回のペースで季節に沿って健康に役立つ情報をお伝えしていきます。まず今回はこの連載の主題となる二十四節気(にじゅうしせっき)についてのお話です。
二十四節気があまりなじみないな、という方でも祝日となっている春分や秋分、冬至や夏至などは聞いたことがあるのではないでしょうか。二十四節気は1年を太陽の動きによって24等分してそれぞれの季節に名前を付けたものです。紀元前4世紀ころ中国で発案され、日本には奈良時代から平安時代あたりに伝わったとされています。
夏至と冬至の「二至」で2等分、さらに春分と秋分の「二分」で4等分、それぞれの中間に立夏、立秋、立冬、立春の「四立」を入れて「八節」とします。これをさらに3等分(15日ずつ)すると「二十四節気」となります。起源は古いですが、国立天文台で黄経(太陽が移動する天球上の道)を24等分するという方法で定められており、現代でも季節を知るよりどころになる大いに活用できる考え方です。
日本に昔から馴染みのある漢方では季節の移り変わりに合わせて、うまく生活を変えていくことが大切な養生とされています。といっても難しいことではなく、寒さに備えて暖かくするなど、簡単に言えば無理をしないことです。
次回からは具体的に二十四節気に沿って、季節の移ろいの楽しみやちょっとした生活のポイントをお伝えしていきます。新しい連載を見守っていただければ嬉しいです。
(薬剤師・国際中医専門員 飯沼)