清明(せいめい)/こよみと健康その5
2024.04.04 こよみと健康
清明(せいめい)(2024.4.4~2024.4.18)
「清明」は万物が清らかで生き生きした様子を表す「清浄明潔」を略した言葉です。中国や沖縄では「清明節」や「シーミー」と呼び、親戚一同揃ってお墓参りをして先祖を供養する行事を行います。
【お知らせ】
2024.4~関医院では美容部門が発足します!
美容に興味があるけど、なかなか遠くまで何回も行くのは大変…という方、身近な場所で本格的な機械を用いたフォトフェイシャルにチャレンジしてみてはいかかでしょうか。こちらでも順次お知らせしていきます。
【季節の養生】
新年となり、入社式や入学式などのイベントも多い季節ですね。今年は桜が少し遅めの開花となり、新しい門出を彩ってくれそうです。環境の変化も多く、緊張していつもより気を使って疲れてしまう、気が張りすぎて夜眠れないなどの症状が出ている方も多いのではないでしょうか。漢方では外の環境ともに体の中の陽気が高まる季節なので、自身の心と体をリラックスさせて、のびのびと陽気を活用することが養生のポイントです。
花粉、黄砂など時と人によっては外出に注意が必要ですが、のんびり日光浴や散歩などが気持ちいい季節です。紫外線が気になるという方は外出時に帽子や日傘、日焼け止めなどの準備も忘れずにしてくださいね。またせっかくの新年度なので生活の習慣にストレッチをして筋肉を緩めたり、しっかり深呼吸したりすることを取り入れてみてはいかがでしょうか。
【季節のできごと】
花まつり
花まつりは別名「灌仏会(かんぶつえ)」ともいい、仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日である4/8に行われます。寺院ではこの日のために建てられた花御堂という花で飾られた小さなお堂に立っている誕生仏に甘茶をかけてお祝いします。
甘茶はユキノシタ科のアマチャの葉から作られており、日干しして乾燥させた後、水を噴霧し樽などに詰めて24時間発酵させたものを蒸して揉捻し、さらに再度乾燥させたもの、とかなり手間をかけて作られたお茶で実は発酵前の葉は甘くないそうです。江戸時代頃から民間薬としてつかわれてきた日本特有の生薬で、口腔清涼剤の製材原料などとして使用されています。花まつりの日には寺院でふるまわれることもあるので、ちょっと珍しいお茶にチャレンジするのも楽しそうです。
(薬剤師・国際中医専門員 飯沼)