2025清明(せいめい)/こよみと健康その29
2025.04.04 こよみと健康
2025清明(せいめい)(2025.4.4~2025.4.19)
「清明」は万物が清らかで生き生きした様子を表す「清浄明潔」を略した言葉が示す通り、花が咲き、生き物が生き生きと活動し始め、さわやかな風や空の青さなど春の息吹を感じさせる時期です。
【季節の養生】
今年の4月の始まりはかなり寒く、例年以上の寒暖差で大変でしたね。暦の上では春の後半となるこれからは、だんだんと暖かくなり4月本来の過ごしやすい気候となる日も多くなりそうです。
新年度からの新しい環境でいつも以上に緊張し、慣れない場所で頑張っている方も多いのではないでしょうか。気が張っているのが続くと疲れがたまってしまい、その後不調の原因となることが多くあります。ぜひゆるりと散歩して春に咲き始めた花や芽吹きはじめた緑を見つけたり、晴れた日に日向ぼっこをしてみたり、ほっこり一息つく時間をつくってください。日々気づいた時に深呼吸したり、簡単なストレッチをしたり、好きな香りでリラックスする時間をつくるのも良いですね。ちなみに近年国産のグレープフルーツが4月頃から出回るようです。見かけたら柑橘系のすっきりとした香りとともに美味しく食べて楽しむのもおすすめです。
【生薬と漢方その5】
漢方薬は色々な生薬を組み合わせてつくられています。これから実は身近にあるものも多い生薬に焦点をあててご紹介していきます。
「大黄(だいおう)」
性・味:寒・苦 帰経:脾・胃・大腸・肝・心
代表的な漢方薬:大黄甘草湯 防風通聖散
大黄はダテ科の多年草の根茎で、名前の由来となっている黄色くて大きいものが良品とされています。主に便通を改善させ、炎症を改善する作用があると言われており、中医学的には体内に溜まってしまった熱や毒を排出することで体調を整えるとされています。ちなみに有効成分の1つのセンノサイドは便秘薬として現在でも良く処方されている薬です。胃腸に負担がかかると感じる方がいたり、基本的に長期の使用は控えたりするなどの注意点も多いですが、前回紹介した人参と対称的な作用のある薬として漢方薬で主要な役割をする大事な生薬の一つです。
花まつりとイースター
昨年も紹介しましたが4月8日は花まつりです。花まつりは別名「灌仏会(かんぶつえ)」ともいい、仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日です。寺院ではこの日のために建てられた花御堂という花で飾られた小さなお堂に立っている誕生仏に甘茶をかけてお祝いします。
一方イースターは「復活祭」と呼ばれる通りキリストの復活を祝う行事で「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」とされており、2025年は4月20日となります。この時期に新しいスタートを感じさせるイベントが違う文化で共通しているのは面白いですね。
(薬剤師・国際中医専門員 國兼)